PythonでPDFをJPGに変換する方法

2024年4月29日

概要

この記事では、PythonとPyMuPDFライブラリを使用して、PDFファイルをJPG形式に効率的に変換する方法を紹介します。外部ライブラリへの依存を避けつつ、高品質な画像への変換を行うためのステップバイステップガイドを提供します。

使用例

このスクリプトは、ビジネス資料、学術文献、または個人的な文書など、任意のPDFファイルを画像データに変換したい場合に非常に便利です。デジタルアーカイブの作成、ウェブ公開用の画像変換、プレゼンテーションの資料作成など、様々なシーンで活用可能です。

必要なPythonライブラリとインストール方法

このプロジェクトにはPyMuPDF（fitz）ライブラリが必要です。次のコマンドを使用してインストールしてください：

pip install pymupdf

使用手順

必要なライブラリをインストールします。
提供されたPythonスクリプトをコピーして、任意のファイル名で保存します（例：convert_pdf_to_jpg.py）。
スクリプトを実行し、PDFが格納されたフォルダとJPGを保存するフォルダを選択します。
必要に応じて画像の解像度を設定し、変換を開始します。

注意点

このスクリプトは、Python 3.6以上での実行を推奨します。
全てのPDFが同様の結果を保証するわけではないため、特に画像が多いPDFや複雑なレイアウトのPDFでは出力結果を確認してください。

プログラム

下記のコードをメモ帳などに丸々コピーしてpythonファイル（例：convert_pdf_to_jpg.py）にしてください。

import tkinter as tk
from tkinter import filedialog, simpledialog
import os
import fitz  # PyMuPDF

def select_folder(title):
    root = tk.Tk()
    root.withdraw()
    folder_selected = filedialog.askdirectory(title=title)
    root.destroy()
    return folder_selected

def convert_pdf_to_jpg(pdf_path, output_folder, resolution):
    doc = fitz.open(pdf_path)
    for i, page in enumerate(doc):
        pix = page.get_pixmap(dpi=resolution)
        img_path = os.path.join(output_folder, f"{os.path.splitext(os.path.basename(pdf_path))[0]}-page{str(i+1).zfill(4)}.jpg")
        pix.save(img_path)
        print(f"Saved: {img_path}")

def main():
    input_folder = select_folder("PDFファイルが含まれるフォルダを選択してください")
    output_folder = select_folder("画像の保存先フォルダを選択してください")
    resolution = simpledialog.askinteger("解像度設定", "JPGの解像度をppiで入力してください", minvalue=1, maxvalue=1200)

    for filename in os.listdir(input_folder):
        if filename.lower().endswith('.pdf'):
            pdf_path = os.path.join(input_folder, filename)
            convert_pdf_to_jpg(pdf_path, output_folder, resolution)

if __name__ == "__main__":
    main()